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修験道・神道・仏教を結ぶ「熊野古道」は世界遺産!3つの聖地は繋がっている!熊野が聖地である由縁とは?

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いきなりですが、


熊野の宗教は、何だと思います???





神道でしょ?

 

正解!
と言いたいところですが、どうでしょう?

 

熊野が世界遺産に登録された背景には、3つの霊場「高野・吉野・熊野」があったということはこの前のブログにも書いた事なのですが…

 

3つの霊場の宗教はいったい何なのか?

・・・実は全く違う宗教なのです。

 

違う宗教にもかかわず熊野古道で繋がっていた。宗教を越えた先、人々が祈り求める先の先、宇宙に繋がるような、天に繋がるような祈りがあったのではないでしょうか。宗教というカテゴリーを越え、結ばれていた熊野古道。

 

熊野が聖地なのか?
パワースポット?
蘇りの熊野?

となぜと言われるのか?

 

3つの霊場について、深く、そしてわかりやすく説明します。
熊野が聖地である由縁、、、お届けします。

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熊野の宗教とは? 神仏習合とは?

世界遺産に登録された熊野古道・・・「紀伊山地の霊場と熊野参詣道」が正式名称になります。紀伊山地の山々は深く、昔から山に神様が住んでいると言われていました。

 

その山々で3つの霊場、高野山、吉野、熊野は、約1200~1300年くらいの歴史があります。

 

「3つの霊場」とは?

霊場と聞くと、、、聖地?聖なる場所?神秘?など浮かんできますが、なかなか真意がわからず、調べてみると、

 

霊場(れいじょう)とは
神仏の霊験あらたかな場所の意で、神社・仏閣などの宗教施設やゆかりの地など、神聖視される場所をいう。古くから信仰の対象になっており、現在でもお遍路や修験者などの往来の多いところがある。(参照:wikipedia)

 

 

 

こちらは、熊野本宮大社です。6つの熊野古道は熊野本宮大社、熊野那智大社、熊野速玉大社の熊野三山全部に繋がっています。

詳しくはこちら⇒熊野古道が世界遺産登録された理由がすごかった!

 

この熊野三山とは、熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社のことで、熊野三山の奥宮には「玉置神社」があります。玉置神社も熊野古道上に位置しています。もちろん、玉置神社から熊野本宮大社へも道は繋がっています。

 

熊野那智大社の真横には、青岸渡寺のお寺があります。青岸渡寺は、西国三十三か所巡礼の一番札所です。

玉置神社の中には、梵鐘があります。これは、国の重要文化財に指定されていて、現在は十津川村郷土資料館に展示されていてます。

 

神社とお寺が横に並んでいる構造が古くから当たり前に熊野にはありました。それが、神仏習合

 

私自身、熊野に通い始めて、「神仏習合」という言葉を聞いたので、ふつうあまり聞かない言葉だと思いますので、説明しますと、、、

 

漢字そのままなのですが、「神」つまり神道、神社ですね。それと「仏」仏教のお寺ですね。これが一緒に同一視されている、混合しているという意味になります。

 

 

熊野では、古くから神社とお寺はほぼ一緒の場所にありました。神社は神道ですが、お寺は仏教と区切っているわけでなかったのです。その言葉通り、熊野の神社には明治以前までは、神社の隣にお寺があったり、神社の中にお寺があるのが普通でした。

 

 

その名残があるのが、
「熊野那智大社青岸渡寺
玉置神社の中にある梵鐘
補陀落山寺とは熊野三所大神社

 

 

明治になってからの神社合祀や神仏分離令により多くの神社、熊野だけでなく日本全国的に壊滅的な打撃を受け、神社はたくさん取り壊されてしまった歴史があります。明治時代までの宗教と明治以降の宗教が全く異なっているのです。

 

 

熊野は神仏習合の聖地

紀伊半島には神道、修験道、仏教、陰陽道の聖地が点在しており、それらを結ぶ形で熊野古道は作られました。

 

この「異なる宗教の聖地がネットワークでつながる」というのは世界的に見て非常に稀有なことです。また、だからこそ、熊野古道が世界遺産に登録されたと言えます。

(出展:聖地伊勢・熊野の謎)

宗教人類学者の植島啓司先生のコラムを見つけ、おおお~となってしまいました。

 

高野山・吉野・熊野のことを「3つの霊場」と簡単に私は言ってましたが、この3つは宗教が違うのです。その違った宗教にもかかわらず、熊野古道で繋がっており、昔の人々は双方、3つの霊場、それに加え、伊勢神宮にも熊野古道は繋がっています。

 

神社をめぐって、お寺にもお詣りするのがあたりまえのように巡礼をしていました。

 

世界的にみると、宗教が違うことで争いになっているのに、日本は昔から宗教観が世界的にみると極めて稀有、稀なんです。日本は異なる宗教に対して寛容だった歴史が長かった。日本人のアイデンティティの形成にもなんらか関係しているといえる。

 

 

外国人の友達に宗教の話をふられると、、、

日本はね、キリスト教のように毎週神社に参拝する習慣はなくて、ただ、年末は除夜の鐘を付きにお寺に行って、年が明けると神社に初詣。お葬式はお寺でします。こんなことを言うと、意味不明な顔をよくされました。だから、だいたい宗教の話になると、英語で話すのもすごく難しいので、Buddhism(仏教)と言っておけば、、、あ~となんとなくわかった風になってくれるので、そうしていました。

 

友人のスペイン人のマヨルカ島を訪れた時は、コースト沿いにたくさんの展望台?らしきものが等間隔で立っているので、なんでだろう?と聞いてみると、キリスト教とイスラム教との争いで、空からや海から攻めてこないか、見張るために展望台が設置されていたそうです。日本とは宗教観が全く違います。

 

 

そして、神道や高野山、お遍路さんや熊野古道、鞍馬山などよく調べていて、私が日本語でも説明できないような質問をしてくるときには、本当に参った~という感じでした。それだけ、日本という世界的に類を見ない宗教観だったり、人間性だったり、とても興味もあり、親しみをこめて知りたいということでした。

 

 

ちょっと横道にそれてしまいました。

 

この3つの霊場は宗教が違うにもかかわらず、優劣をつけるなどの争い事はまるっきりなく、それぞれが存在しています。日本人の気質にもある「和を以って貴しなす」なのでしょう。

 

熊野は世界的に極めて類がない資質を兼ね備えています。

 

宗教が違う聖地が繋がっている!

 

3つの霊場は宗教が違う聖地にもかかわらず、結ばれているのです。

 

高野山は・・・仏教の聖地

吉野は・・・修行道の聖地

熊野は・・・?

神道、仏教、修験道、陰陽道など全てを受け入れた場所と言えるのではないでしょうか。

 

修験道は吉野から熊野本宮大社にかけて修行の道で修行しており、空海も熊野で修行をしていたという説も残っています。宗教が違ってもすべてを受け入れてきた熊野。

 

聖地熊野の所以です。

 

世界遺産登録の高野山は仏教の聖地

 

世界遺産登録の「金剛峰寺」2016年に1200年祭をむかえています。高野山も熊野古道同様に、世界遺産に登録されています。「紀伊山地と参詣道」の中のひとつ。

 

高野山は、「お大師さま」の名称で親しまれている弘法大師によって開かれた日本仏教の一大聖地。真言密教。

 

弘法大師・空海は、国家の安泰、世界の平和、また、修行者のために、人里離れた山奥に、真言密教の根本道場を建立する願いを持っていたので、高野山を嵯峨天皇から下賜されました。900mの高野山は、蓮(はす)の華のような地形をなしています。 

 

聖地です。

 

世界遺産登録の吉野は修験道の聖地

↑金峯山寺

 

吉野の金峯山寺本堂蔵王堂と仁王門がユネスコの世界文化遺産に登録されました。

 

吉野は修験道の聖地。

 

日本古来の山岳信仰が神道、仏教、道教などと習合し、日本独自の宗教として発達をとげたのが修験道。修験道の開祖は役行者(えんのぎょうじゃ)、役小角(えんの おづの)

 

修験道は、山地で修行することで法力、簡単に言うと超能力を手に入れ、不老不死となることを目指していました。7世紀、修験道の開祖、役小角(えんのおづの)は大峰山で修行を重ね、金剛蔵王大権現を感得し、「金峯山寺」や「大峯奥駈道」を開いたとされています。

 

 

金剛蔵王大権現とは、

金峯山寺にお祀りされる御本尊は、金剛蔵王大権現。

 

今から1300有余年前、金峯山山上ヶ岳に役行者が一千日の修行に入り、感得された権現仏であります。権現とは権(仮り)に現われるという意味で、本地仏の釈迦如来(過去世)、千手観音(現在世)、弥勒菩薩(未来世)が権化されて、過去・現在・未来の三世にわたる衆生の救済を誓願して出現されました。また金剛蔵王とは、金剛界と胎蔵界を統べるという意味も表しています。

(出展:http://www.kinpusen.or.jp/index.html)

 

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熊野本宮大社の「熊野大権現」とは

熊野本宮大社の本殿に向かう階段です。ここの参道の両脇をよく見てください。

 

「熊野大権現」

 

の文字が見えますか?

 

熊野本宮大社の御祭神は、家津美御子大神(素戔嗚尊)スサノオ

 

それが、「熊野大権現」とはなんだろう?
いったいどんな神様なんだろう?

 

私はこの疑問をもったまま、なんとなく、神様だろうなとは思っていたけど、そのままにしていたら・・・熊野古道中辺路を歩いた時に、たまたま熊野古道の沿いの旅館で一緒になったカナダ人と熊野本宮大社でも遭遇して、

 

「あれはなんと書いてあるのですか?」

「熊野大権現だよ」

 

 

と答えると、

「それはなんですか」

 

と聞かれてしまったのです。

 

今思えば、漢字が読めないのだから、何を言ってもよかったのだけど、熊野大権現(くまのだいごんげん)・・・私は黙り込んでしまった。でも何か答えないと、、、日本人なのに答えることができないなんて情けない、知らないのですからどうすることもできず、「私も詳しくわからないけど、神様 GODだよ」と言いました。

 

 

いちお、納得してもらえましたらが、、、日本語でも説明できないことを英語で説明できるわけもなく、その記憶が今でも鮮明に残っています。

 

 

その後、「熊野大権現」の意味を理解したくて、語り部さんにお話を聞いても、どうもわからない。何か腑に落ちなかったのです。

 

熊野大権現というのは、熊野の神様を仏教の仏が仮の姿(権現)で現れたとされています。

 

これを聞いても???

 

かもしれませんよね。

 

これは、本地垂迹(ほんじすいじゃく)思想

日本の八百万の神々は、実は様々な仏(菩薩や天部なども含む)が化身として日本の地に現れた権現(ごんげん)であるとする考えである。

 

本地とは、本来の境地やあり方のことで、垂迹とは、迹(あと)を垂れるという意味で、神仏が現れることを言う。究極の本地は、宇宙の真理そのものである法身であるとし、これを本地法身(ほんちほっしん)という。

 

また権現のとは「権大納言」などと同じく「臨時の」「仮の」という意味で、仏が神の形を取って仮に現れたことを示す。

(参照:wikipedia)

 

そうなんです。これを丁寧にゆっくり読んでいくと・・・神様は仏様のお姿に変わられ、日本の地に現れたということになります。熊野では、仏教が背景にあってこそなんですね。ようやく、私もなるほど・・・となっていったのです。

 

 

世界遺産登録の熊野「紀伊山地と参詣道」

2004年の世界遺産登録には、熊野古道を始め、神社仏閣も登録されています。3つの霊場である、高野山、吉野、熊野も登録されています。

 

世界遺産登録は、この異なる宗教が紀伊山地の山々の聖地に生まれ、育まれてきた日本の文化と共に評価された。そういうことなんですよ!

 

熊野は本当に奥が深い。

「聖地熊野」、「パワースポット・熊野」なんて簡単に呼んでいますが、本当に「聖地熊野」と呼ぶ所以があったと確信しました。

 

 

日本にある神仏習合の聖地である熊野をユネスコが認め「世界遺産」に登録された。明治以降の廃仏毀釈や神社合祀によって、神社やお寺が取り壊され、ばらばらになっていたのが、この世界遺産の登録で和合され、原点に戻っていくような流れが来ているのではないのか・・・?!

 

 

そして、この世界遺産登録を機に、和歌山県、奈良県、三重県が相互に協力し合い、何かあらたな繋がり絆も生まれているのでは?!と期待しています。旅人にとっては、熊野はひとくくり。和歌山県も三重県、奈良県も同じ熊野なんです。

 

 

今後の熊野に私はとっても期待しています。

そして、この聖地熊野が本当に素晴らしい場所であるということ、

真なる聖地であると確信しました。

 

最後に

熊野は、異なった宗教の高野山(仏教-真言密教)、吉野(修験道)、熊野の3つの霊場があったからこそ、世界遺産登録になったのでしょう

 

そして宗教が違うのに共存し合っているという形態が世界に他にない。

 

キリスト教は一つの神様ですので、2つも3つも聖地も神様もないのです。日本だけでの独特の固有の文化なのです。これは、日本人が昔から持っている全てを受け入れてきた寛容な心に繋がっているということです。

 

あらためて、日本人でよかったな。素晴らしいなとなります。

 

ユネスコがこの熊野を「異なる宗教が繋がっていること」を評価してくれたことは、世界平和、和合の意味も含まれているのかなと、大げさですが私は勝手に思っています。

 

このような背景があるからこそ、外国人にとってはとても珍しい文化をもっている熊野、日本といえるだろうし、熊野がとても魅力がある証しだと思います。

 

私自身も、熊野に惹かれています。、、、ただ自然が素晴らしい。神社もお寺も素晴らしい、それ以上の言葉で説明するのが今までは難しかったのですが。

 

他に何があるのだろう??? 何が素晴らしいの説明したくてもできなかったことが、世界遺産登録の背景を詳しく知ることで、なぜそんなに熊野に惹かれていくのか、熊野はやっぱり聖地なんだな~と納得しました。

 

 

熊野は本当に奥が深い。
知れば知るほど、また知りたくなります。さらに魅力を感じています。

 

 

どうぞ、聖地熊野へ

すべてを受け入れる熊野へ旅をなさってください!

癒しと蘇りの地、聖地熊野。

 

 

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

もっと詳しい熊野は別ブログがありますので、是非ご覧ください

熊野古道の歩き方

 

【おまけ】3つの霊場「高野・吉野・熊野」のおすすめ宿

【高野山 おすすめ宿坊】

・清浄心陰(しょうじょうしんいん)
奥ノ院に一番近い宿坊です。お庭がとても美しく、離れもあり、外国人に大人気の宿です。高野蒔のお風呂、精進料理もとても美味しいです。毎朝の御勤めも参加できます。

 

・無量光院(むりょうこういん)
金堂、伽藍にも近い宿坊。私は泊まった時はドイツ人のお坊さんもいたのでとてもバイリンガルな宿坊でした(今はいらっしゃるかは不明です)。毎朝の御勤めの時には護摩だきもありました。

 

【吉野 おすすめ宿泊施設】

・吉野荘 湯川屋
創業以来三百年の金峯山寺蔵王堂の門前宿。「金峯山寺蔵王堂」に最も近い旅館で(徒歩約5分)

 

・景勝の宿・芳雲館
寛政年間1754年に旅籠屋として創業以来、創業250年を迎える老舗旅館。吉野の自然が見渡せる宿。

 

【熊野 おすすめ温泉&宿泊施設】

・湯の峰温泉「あづまや」
世界遺産のお風呂「つぼ湯」のそばの老舗旅館。お風呂とお料理が自慢の宿。

 

 

・川湯温泉「亀屋旅館」
美味しく健康に「薬膳料理」+「備長炭」が自慢の宿。宿の目の前に広がる川原は川湯温泉と言われ、掘れば温泉が出て来る日本でもとても珍しい温泉です。

 

 

・わたらせ温泉「やまゆり」

西日本最大級の露天風呂!源泉かけ流し。

 

【おまけ】宗教人類学者の植島啓司先生の本の紹介

お勧めの本がありますので、ご紹介します。

植島先生は世界中の聖地を何千か所と訪問されています。日本の宗教人類学者。現在は京都造形芸術大学教授。熊野にもとてもご縁のある先生です。

 

植島先生とは2014年の熊野での講演会に参加させてもらった時に初めてお会いし、そして2016年東京・日本橋の三重県のアンテナショップ「三重テラス」で開催されたイベントにもコメンテーターとしていらっしゃっていて、三重県名物の和菓子を頂きながら、熊野のお話を伺いとても楽しい時間を過ごした思い出があります。

 

【三重テラス】
三重県物産展にもなってますし、レストランも併設です。場所がなんと日本橋!

(住所)〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2-4-1 YUITO ANNEX 1F・2F

 

「世界遺産神々が眠る熊野を歩く!」持っています(^O^)

 

あえて、ここでは紹介しませんが、出来ないですが・・・「え?! 」こんなタイトルの本書いているんですか? となるような本も数々出版されています。ご興味ある方はアマゾンを見られてください。

 

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みほ
中山みほ シャスタから始まったソウルジャーニーは、スペイン巡礼、熊野古道、アッシジ、ルルド、そしてハワイへと繋がっていきました。 世界のパワースポットの旅で体験した幸せの法則をお伝えします。毎日嬉しい!元気に!楽しい!ハッピーライフ! 旅の体験とおすすめ情報!日々感じることを綴っています。 自分らしく、ありのまま、感じるままに!直観タイプです