スペイン巡礼で何度も訪れたスペイン。
とてもスペインが好きで、、、最近は毎年スペインに行っています。
カタルーニャのこともとても気になります(^_^)
なので、今日はスペインのこと、「スペインと日本」の文化交流とスペイン人に人気の道「熊野古道」、「スペイン巡礼路(サンティアゴ巡礼)と熊野古道は世界で2つだけの世界遺産」です
パッと読むための見出し
私が旅して感じたスペインはどんな街?スペイン人はどんな人?
なぜか、スペイン人とは気が合います!
とってもフレンドリーで親切、明るくて、、、と出逢ったスペイン人によると思いますけど、
みんな、going my way!です。
自分なりの生き方や流儀を貫く!みたいな。
その時、その時を楽しんで生きている!
たまたまか、私が引き寄せたのか、わからないけど、スペイン人の中でも、カタルーニャとバスクからのスペイン巡礼者と気が合って一緒に巡礼路を歩いていました。私のスペイン人の印象は彼らによるもの。だからすべてのスペイン人に言えるかどうかは?わかりませんが。
その土地その土地で全く違うスペイン。
巡礼では、様々な町を歩いて行くので、いろんなスペインの町を見ることが出来ます、驚いたのは、その場所の経済力がそのまま町に反映されていて、当たり前といえば当たり前のことだけど、違いにびっくりしました。まぁ、日本も都会と田舎は、違うから、どこの国も一緒なのですよね。
そして、そんなスペインの中でも都会な街でも全く英語は通じなかった。
カタルーニャとバスクはやはり大都市で経済的にも力があるから、高層ビルも立ち並び、歩いている町の人の様子も違います。ファッションもね、、、バスクでは犬を連れてお散歩している人も多く、おしゃれ!
どこの国でもいえることなんだけど、都会には華やかさ、きらびやかな雰囲気があり、人も多い。
スペイン巡礼で、田舎をず~と歩いて来て、たまには人とじゃなくて牛や羊と歩いていて、、、それがいきなり都会に着いたらビルの大きさ、きらびやかさ、人々の生き様が異常に眩しく感じられました。
以前はバスクも独立問題がでていたけど、今回はカタルーニャですね、、、力がある州はそうなっちゃうのかな~。
スペイン1978年憲法(現行憲法)によって、バスク州はスペインにおいて強力な自治権を得ています。
スペインとはどんな国?
地図で確認すると・・・スペインはヨーロッパの一番西側に位置。
スペインの州を見てみると・・・・
スペインとは・・・
15世紀にカスティーリャ王国(現在のマドリッドやトレドなどがある地域)の女王とアラゴン王国(現在のカタルーニャ地方が中心)の国王が結婚して「連合王国」ができあがったのが、現在のスペインの原形。
そのため、カスティーリャとカタルーニャは建前上は「対等合併」のはずが、政治的にカスティーリャが優位に立ったため、カスティーリャ語が現在「スペイン語」と呼ばれるようになっています。
その後、カタルーニャは現在にいたるまでその独自色を強く保持していて、カタルーニャではカタルーニャ語の使用率が高いのです。そして、今回の独立問題に繋がっていった。。。長い歴史があります。
それぞれの地域にはそれぞれの言葉があります。
今も使われています。
スペインの4つの公用語
・カスティーリャ語(今で言うスペイン語)
・カタルーニャ語
・ガリシア語(北西部のガリシア地方で使用)
・バスク語(北部のバスク地方で使用)
実際にスペインでは、それぞれの州の言葉が公用語として認められています。
スペインのその土地その土地では、道の標識はもちろん、デパートなどで見かける表記も「スペイン語」「カタルーニャ語」これに地域によっては「フランス語」も入ってますね。という具合に、その州の公用語が使われています。ちなみに英語表記はなかったです。
現地の人同士は、スペイン語じゃなくて、その地域の公用語で話しています。
だから、バスクに行った時は地名がバスク語で戸惑いました。
美食の町で有名なバスクの「サンセバスティアン」はバスク語では「ドノスティア(Donostia)」
公共交通機関のバスもバスク語表示の二通りあり、最初は混乱しました。
バスクのビルバオで地下鉄に乗った時、、、そりゃあ~、も~、地名が難しかった。バスク語だから、今まで聞いたことがない言語! 地図を見ながら必死で、わからないとiphoneで地名を写真に撮っていました。そうでないと、地下鉄の駅にも行けないし、道も聞くこともできないのですから。
スペルも覚えられないけど、まず発音も難しい。
カタルーニャ語は語らん?カタラン!
初めてのスペイン巡礼の時に出会ったスペイン人の中でも、カタルーニャの人とバスクの人との出逢いが多かった。
スペイン人って、自分の国より州、とくにバスクやカタルーニャの人は、「出身はどこ?」と聞くと、スペインというより、「バスクだ!」「カタルーニャだ~!」と言う。
カタルーニャ人の意識はスペイン人である前にまずカタルーニャ人である、という話がよく本などに載っているように、カタルーニャに生まれたことを誇りに思っていて、スペイン人、スペインの国出身ということでまとめられるのに違和感を持っているようでした。
「自分はカタルーニャ語で話します」ととても強くアピールしていたので、スペインの文化を垣間見た気がしていました。
スペイン巡礼を歩いた時に、
「語らん」「語らん」
・・・・
日本語???
と私が妙な顔をしていたのでしょう、、、
カタルーニャ語のことをカタランというと教えてくれた。
「カタラン」「カタラン」という単語、ほんとに何度もスペイン人から聞いたな~、
外国人の私には、スペイン語(カスティーリャ語)を使ってくれましたが、、、もちろんそれでもスペイン語がしゃべるレベルではないので片言で、、、ですがカタルーニャ人同士ではカタラン(カタルーニャ語)で話してました。さらにわからなかった。
カタルーニャ語は、マヨルカやイビサなどの地中海に浮かぶバレアレス諸島でも話されている。
日本とスペインの関係性、交流は?
スペインと日本との交流はどんな感じなのか?
調べてみると、州や市が提携している姉妹都市の交流は11件
日本とアメリカとの間の姉妹都市は448件なので(2017年4月現在)、まだまだ少ないスペインですが、それでも、スペインと日本の文化交流があった!という感じ
・奈良市―トレド市(1972年)
・山口市―パンプローナ市(1980年)
・丸亀市―サン・セバスティアン市(1990年)
・呉市―マルベージャ市(1990年)
・大船渡市―パロス・デ・ラ・フロンテラ市(1992年)
・三重県―バレンシア州(1992年)
・神戸市―バルセロナ市(1993年)
・清須町―ヘレス・デ・ラ・フロンテラ市(1994年)
・豊岡市―アリカンテ市(1996年)
・熊野古道(和歌山県)―サンティアゴ巡礼道(ガリシア州)(1998年)
・山口県―ナバーラ州(2003年)
山口県と山口市は、11件中に2件も山口!すごい割合を占めています。びっくり!
美食の町バスクの「サンセバスティアン」は丸亀市も意外でした。
スペイン巡礼路と日本の巡礼路「熊野古道」の協力協定
姉妹都市の他にも協定が結ばれていたのが、熊野古道、「紀伊山地の霊場と参詣道」
世界遺産に登録されている世界で二つの道の「スペイン巡礼路」と「熊野古道」
2004年に熊野古道は世界遺産に登録されたので、10年たって、スペインとの提携が始まってます。
・和歌山県田辺市とガリシア州サンティアゴ・デ・コンポステーラ市の観光交流協定(2014年)
・四国四県とガリシア州の「遍路道とサンティアゴ巡礼道との協力協定」(2015年)
・和歌山県とガリシア州の包括的協力協定(2015年)
スペインでの驚き
スペイン巡礼路を歩いて、サンティアゴコンポステーラに到着後、
ガリシア州の観光協会に行ってみたら、、、
なんと
なんと
熊野古道のたくさんの写真が飾られていたのです!
びっくりしたのと、
すごく嬉しかった~
↓これはほんの一部です
熊野での驚き
和歌山県田辺市の熊野本宮大社前には、サンティアゴコンポステーラの石碑が建てられています。
スペイン人に人気の熊野古道
姉妹都市は日本全国で11件。
ですが、
熊野古道を歩きに来ているスペイン人は増えている!
2013年にたまたまスペイン人に高野山で出会って一緒に熊野古道(小辺路)を歩いた経験があります。しかも、二人にとっては熊野古道は2回目! 高野山も2回目! 熊野古道初めての私よりもずいぶんと詳しかったのです。
スペイン人に高野山からの道案内をしてもらったのです。私にとっては熊野古道ガイドでした!
そして、
スペイン人2人が熊野古道を歩きたかった理由?!
スペイン人の二人がスペイン巡礼中に、たまたまスペインの新聞に掲載されていた「熊野古道を歩いたスペイン人」の記事を見て、「絶対、熊野古道を歩いてみたい!」と思ったそうです。
スペインで日本の熊野古道の情報なんて入手が難しかったから(その当時)、、、その新聞社に問い合わせをして情報を得たとのこと。
だから、その新聞記事に載っていた「熊野古道・小辺路」をどうしても歩きたかったそうです。しかも、全く同じルートで同じ宿に泊まってみたかった。
2012年に熊野古道小辺路を歩く予定が、実際に熊野に来てみると、ちょうど熊野エリアに大型台風が来た翌年だったので、小辺路はその台風の影響で崩れ、通行止めになっていたのです。
スペイン人2人の初熊野古道は、高野山からの小辺路は歩けないので、中辺路を歩いたそうです。
やっぱりどうしても、「熊野古道小辺路が歩きたい!」という一心で翌年の2013年に再訪し、、、私と出逢った。
その後、ひょんなことで私がマヨルカへ会いに行き再会、facebookで繋がっているので距離は離れていてもとても近く感じている心の友。巡礼で結ばれた友情はいつまでも続きます。
詳細はこちら↓
【出会いの神秘】出会いは人生をもっと楽しく輝かせる!スペイン編(スペイン巡礼と熊野古道)
↑KUMANOのロゴTシャツはスペイン人の自作ですよ。刺繍inマヨルカ島!
マヨルカに遊びに行ったときにはKUMANOワッペン付きTシャツを私にも作ってくれて、頂きました「なんでやねん!」って突っ込みたくなるくらいスペインで手にした熊野Tシャツ。熊野に行く時は着ています。
スペイン人の二人は、熊野古道の物なんてスペインに売ってないので、自分達でKUMANOロゴTシャツを作り、ワッペンを作ってしまうくらい熊野が大好き!
マヨルカの彼らの家には、熊野で頂いた御朱印帳はもちろん、お守りや仏像らしきものもあったから、大の親日家。日本のファンであり、熊野ファン。
二人にとっては日本が前世の場所。私にとってはスペインが前世の場所・・・なんて話をしながら、高野山から3泊4日苦楽を共に、寝食をともに(寝る部屋はちがうけどね)、熊野古道を歩いてきたのです。
まとめ
スペイン人って明るくて、陽気なイメージが先行しているけど、実は案外日本人に近い「何か」を持っているのかもしれません。そうでないと、スペイン巡礼と熊野古道が姉妹道!?にはならないのでは。(^^)
大昔1000年以上昔に、遠く離れた地で、スペインでは大聖堂へ向い、日本では神社へ向って巡礼をしていた。
宗教的なちがいはありますが、人々が祈りの道を歩いていたというのは同じです。
不思議
遠く離れていた巡礼が、姉妹道になることで、交差した。
スペインと日本の交流が深まっている?!
違うように見えて、どこか通じる何かをお互いが持っているのかな・・・と思うのでした。
おまけ (巡礼人口が増えている?)
私の初ヨーロッパの旅はスペインだったんですよ~
2007年。
フランスでも、イギリス、イタリアでもなく、、、スペイン
初めてのスペイン旅行は、カタルーニャ・バルセロナ、アンダルシア、マドリッドでした。
あの頃は、漠然と、「私のルーツはスペインにある!」と思っていて、行ってみよう~!と旅だったのでした。
そして、
その時に、たまたま買ったガイドブック「地球の歩き方 スペイン」の巻頭ページには「スペイン巡礼」の特集だったんです。
見た瞬間、
「え!なに! スペインでお遍路さん?!」
「ありえな~い」
「そんな800kmも歩くの? 信じられな~い」
「やるわけないじゃ~ん」
と思っていたのに、、、
スペイン巡礼なんて存在もすっかり忘れてしまっていたのに、
2011年、ヨーロッパを3か月旅しよう!と決めた時、どこに行きたいか、、、、
真っ先に浮かんだのが
「スペイン巡礼」でした。
わたしとスペインとのご縁、まだまだこれからも続きそうです。
カタルーニャの独立問題、、、どうなっちゃうんでしょうね~。新たな国が生まれるとスペインも変わるだろうし。今のままスペインの国に収まっているのかもしれませんしわかりませんが。
スペインは地域、地域で本当にユニーク、
どこも食事も美味しいし、ワインも美味しい!
スペイン巡礼に出かける日本人も年々に増えています。
私が歩いた2011年は800人くらいだったのが、2016年は1200人もスペイン巡礼に行っている!
なんと1.5倍
すごくないですか~~、
それだけ、巡礼が市民権を得たのか?
スペイン巡礼が本やテレビによく出るようになったからか、
修行の道を歩きたい人が増えているのは、単なる流行か? それとも日本の経済情勢か???
スペイン巡礼を歩きたい人が増えているのは、形は違うけど昔にもどっていっているのかな~、祈りの道、神様と繋がる道を歩きたい人が増えているのか、、、
旅の形態が変わってきているのもあるのでしょうね、
ただ、観光するというよりも、
もっともっと、
体験する旅へ
スペイン旅行、スペイン巡礼の旅もいいですよ!
ですが・・・
巡礼だったら、
熊野古道も日本人に歩いてほしい!と思うのは私だけでしょうか???!
熊野古道を歩いているの、外人ばっかり・・・だったりしましたので (私が歩いた時は)
(別に、熊野のまわしもんじゃありませんよ~、ただ熊野が好き!熊野のファン!です)
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!
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